タイサンボク本日は、庭に咲く、タイサンボクです。2005.7.5いつも6月下旬から7月にかけて、白い大きな花をさかせます。大木になる木ですので、剪定が欠かせません。 2日ほどで、散ってしまう大きな花ですが、甘酸っぱく、香りがいいので、気に入っています。 この梅雨空に、木を見上げますと、次々に白い大きなつぼみをつけます。 葉っぱは厚く、クチクラ層が発達しています。 燃やしたとき、バリバリバリとものすごい音を立て、激しく燃えるのは、そのせいで、他のどんな葉っぱにもこのような性質はありません。 花は甘酸っぱいので、沢山の虫があつまってきます。 絵は、タイサンボク(泰山木) モクレンに似た白い花ですが、直径30cmくらいもあります。 1枚の花弁はしゃもじのようにふっくらとしてユーモラスです。 この絵を描いているときでも沢山の蜂が忙しそうに飛び交っていました。 花の花弁は鍵のように曲がっているのですが、その1本1本に取り付き蜜を吸います。外側から1枚づつめくっていくかたちですので、小さな花序(長さ3cmくらい)が地面に散りしいていきます。 花序を支えているのは、赤い筒のような直径1cmの芯です。 大きな花は茶色になって、すぐ散るのですが、実になる中心部分がこげ茶色で残り、熟成を待ちます。 事典: 泰山木 タイサンボクは北アメリカ原産のモクレンです。 日本へは130年ほど前に導入されました。 裏側へ反りかえった葉は硬くて大きく、表面は黒緑色でツヤツヤ光り、裏面は鉄サビ色のフェルト状の毛で被われています。日本の気候にうまくマッチしたのか各地で大木になり、ちょうど梅雨時分に白い大きな花を咲かせます。 日本の樹木にはタイサンボクほど硬い葉をもった木はあまりないように思います。 ウバメガシの葉は硬いのですがタイサンボクのように大きくありません。 タラヨウは大きくて分厚い葉をもちますがタイサンボクほどクチクラ層が発達しておらず、また葉の裏にも毛がありません。 ビワやツクシシャクナゲには葉の裏に毛があり、その点では多少タイサンボクに似ていると言えるでしょうか。 アメリカではミシシッピー川流域やフォロリダ半島の沿岸部分、メキシコ湾流の暖かさで、流域に多いようです。降水量1300~1500ミリです。年平均気温は約20度。 タイサンボクは耐寒性も強く、ヨーロッパの温帯地方でもたくさん栽培されています。 ただし、気温の低いヨーロッパでは花の咲く時期が夏の終わりから秋にずれ込むようで、開花までにかなり長い時間が必要なようです。 ジャンル別一覧
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